展覧会事例

ますむらひろしの北斎展

【展覧会概要文】

 ますむらひろしは宮沢賢治の童話作品の漫画化やアニメーション『銀河鉄道の夜』(杉井ギサブロー監督)の漫画原作者としてその名を知られます。宮沢賢治の登場人物が猫として描かれるその意外な組み合わせは今日でも多くの人々を魅了し、漫画化は氏のライフワークの一つとなっています。一方、漫画「アタゴオル」シリーズは氏が作家活動の中で最も長く付き合い培ってきた空想の世界です。そして、ユーモア感や心地よい浮遊感で満たされたアタゴオルの世界を最も代弁するキャラクターが「アタゴオル×北斎」にも数多く登場する、たって歩く太った猫ヒデヨシです。大食漢で怠惰なヒデヨシは好奇心旺盛な猫ですが、何故か憎めない存在で、物語では主にヒデヨシが起こす様々な騒動をきっかけに新し発見がこの世界にもたらされます。漫画「アタゴオル」シリーズが現在も根強く指示される理由は、ヒデヨシでも生きられる自由で大らかな世界を読者が欲しているからといえるでしょう。
 そんな「アタゴオル」の世界と北斎の浮世絵が合体した「アタゴオル×北斎」は2008年から2013年にかけて情報誌「王様手帖」(アド・サークル発行)に掲載されたイラスト作品で52点が発表され、後に49点がカレンダーとしても制作されました。この作品の面白さはなんと言ってもヒデヨシをはじめとする「アタゴオル」の住人たちが北斎の描く名勝景勝地に違和感なく溶け込んでいるところでしょう。しかし、氏はこれらを単に人物をキャラクターに置き換えた北斎のパロディとして描いたわけではありません。この作品の一つ一つには氏による文が付けられ、そこには北斎の浮世絵を模写し「アタゴオル」の要素を加える際の考えや姿勢、そのプロセス、そして、北斎の画業についての自身の見解等が北斎への尊敬と畏敬の念を持って語られています。「アタゴオル×北斎」はいわば氏の解釈による絵と文が一体となった北斎の研究作品でもあるのです。本展では「アタゴオル×北斎」と北斎の浮世絵(復刻浮世絵版画やパネル)を比較しながら、北斎との違いや氏の解釈を体感できる内容となっています。
 もちろん、この世界での「アタゴオル」の住人たちの描写も本作の見どころです。特に「どんな世界だってお構いなし」のマイペースなヒデヨシは、ずかずかと入りこんだこの世界にどんな新しい発見をもたらすのでしょうか。ますむら流ユーモアと解釈が加わった新しい北斎の世界をお楽しみください。

 

八王子市夢美術館 2016/2/6(土)~3/27(日)

メカデザイナーズサミット

【展覧会概要文】

 メカデザイナーズサミットは、稲城市が誇る世界的に有名なメカニックデザイナー・大河原邦男氏と、アニメ業界をはじめとする様々な 業界のメカデザイナーが、「デザイン」について熱く語り合うトークイベントです!

 

稲城市立iプラザ 2012/12/15(土)
稲城市立iプラザ 2014/3/8(土)
稲城市立iプラザ 2015/3/14(土)
稲城市立iプラザ 2016/3/19(土)

11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展

【展覧会概要文】

 いろんなのがいて、だから面白い。
好奇心旺盛で、貪欲で、ちょっとずるいところもあるけれど、なぜか憎めない11ぴきのねこたちが繰り広げる物語。1967(昭和42)年の第一作誕生から今日まで、「11ぴきのねこ」シリーズは、のびやかな表現とユーモア溢れるストーリーによって、多くの子供たちに愛されつづけてきました。
 作者の馬場のぼる(1927[昭和2]-2001[平成13]年)は青森県三戸町に生まれ、戦後、漫画家としてデビューします。そして児童雑誌で「ポストくん」や「ブウタン」といった作品を発表し、親友でもあった手塚治虫や、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれるほどの人気を博します。その後、大人漫画も手掛けるようになりますが、漫画でも絵本でも、そのおおらかな作風が変わることはありませんでした。
 本展では、「11ぴきのねこ」シリーズをはじめとした絵本や漫画の原画、スケッチなどの資料を通して、馬場のぼるの世界が織りなす魅力をご紹介します。

 

うらわ美術館 2013/7/13(土)~9/1(日)
八王子市夢美術館 2014/7/19(金)~8/31(日)
萬鉄五郎記念美術館 2014/9/6(土)~11/24(日)
仙台文学館 2015/7/17(金)~8/23(日)
ハーモ美術館 2016/3/13(日)~5/17(火)
丹波市立植野記念美術館 2016/7/16(土)~9/4(日)

荒井良二スキマの国の美術館

【展覧会概要文】

 絵本作家・荒井良二さん。その画風は、豊かな色彩と大胆でありながら優しいタッチに溢れ、子どもから大人まで魅了してやみません。荒井さんは、絵本のほかイラストやアニメーションなど実に様々な作品を手掛け、個展やワークショップなども積極的に行っており、その活動は国内外で注目されています。
 また最近では、風景画で構成された作品にも取り組み、その作品の美しさからは、力強さと希望に満ちたメッセージが伝わり、荒井さん独特の世界観を感じることが出来ます。
 本展では、新作「あさになったのでまどをあけますよ」をはじめとする絵本原画約160点のほか、イラストレーションやアニメーション作品などもあわせてご紹介します。
 絵本という素材から膨らむアート空間の中で、荒井さんが作り出す素敵な世界「スキマの国」をお楽しみ下さい。

 

 

 

 

新潟市新津美術館 2007/4/21(土)~5/27(日)
ふくやま美術館 2008/8/9(土)~9/28(日)
兵庫県丸山川公苑美術館 2009/4/25(土)~7/12(日)
佐野美術館 2009/7/18(土)~8/31(月)
うらわ美術館 2012/7/10(土)~9/5(日)
金津創作の森美術館 2012/7/21(土)~9/23(日)
岩手県立美術館 2015/12/12(土)~2016/2/14(日)
砺波市美術館 2016/4/9(土)~6/5(日)

メカデザインFOR1/1 メカニックデザイナー大河原邦男展

【展覧会概要文】

 1960年代に誕生した日本の連続TVアニメはその後急速な発展を遂げ、今日では日本の代表的なメディア芸術産業の一つとなっています。特に1970年代は『マジンガーZ』などいわゆるロボットアニメの一大ブームが起こった重要な発展期であり、ロボットなどのデザインを担当する”メカデザイン”も新たな部門として独立します。その中心にいた人物が『科学忍者隊ガッチャマン』の敵メカのデザインを担当し高い評価を得た大河原邦男です。
 大河原のメカデザイナーしての出生作は『機動戦士ガンダム』といえます。モビルスーツと呼ばれるリアルなロボットのデザインは、80年代のリアルロボットアニメブームを巻き起こし、それまで「子ども向け」とされていたアニメを大人も魅了するレベルにまで引き上げます。また、同時代に手掛けた「太陽の牙ダグラム」『装甲騎兵ボトムズ』では細部へのリアルなこだわりのみならず、1/1スケールを強く意識したメカデザインがなされます。これは映像の中だけでなくプラモデルになっても変わらないデザインであるべきとの考え方が根底にあり、彼のメカデザインに対する基本的な創作姿勢を示すものでした。一方で『ヤッターマン』に代表されるデフォルメされたギャグメカを多く手掛けてきた点も見逃せません。リアルなメカの要素を取り入れながらも、子供を楽しませる自由奔放なメカは、ガンダムなどとは異なった視点から生み出されたものといえます。
 デビューから30数年。いまだ第一線で活躍するデザイナー、大河原邦男。本展覧会では、彼の創作の歴史を、代表的作品におけるメカデザインの原画や設定資料を通じて紹介。あわせて1/1スケールの立体物も展示するなど、リアルなメカデザインの魅力も体感できる内容で開催する大河原邦男の初の大規模展覧会です。

 

八王子市夢美術館 2009/7/17(金)~9/6(日)
出雲市立平田本陣記念館 2009/10/24(土)〜12/20(日)
新潟市新津美術館 2010/4/13(火)~7/11(日)
愛媛県美術館 2010/7/24(土)~9/6(月)
嘉麻市立織田廣喜美術館 2012/8/18(土)~10/8(月・祝)

レジェンドオブメカデザイン 超・大河原邦男展

【展覧会概要文】

 大河原邦男(おおかわら くにお 1947-)は主にアニメーション作品に登場するロボットなどをデザインするメカニカルデザインという仕事を日本において確立した、生きた伝説とも呼ぶべき存在です。「科学忍者隊ガッチャマン」(1972)、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」(1977)、「機動戦士ガンダム」(1979)などのアニメ作品は今もたくさんの人々に親しまれていますが、その人気を大きく支えているのが大河原氏によるメカデザインです。硬質でリアリティにあふれるものからユーモアにみちたものまで、多様な魅力をたたえる大河原デザイン。それは20世紀の視覚文化における最も重要なもののひとつであり、国境も世代も超えた影響力を保ちつづけています。この展覧会では7つの章により、大河原デザインの秘密に迫ります。出品作品の中核をなすのが大河原氏直筆の設定資料。これまで門外不出とされてきたもので、そのほとんどが本邦初公開です。総出品作品数は400点以上。かつてない規模の、まさに「超」大河原邦男展です。待望の展覧会がいよいよ神戸で始まります。ご期待ください。

 

兵庫県立美術館 2013/3/23(土)~5/19(日)

メカニックデザイナー 大河原邦男展

【展覧会概要文】

 「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」…。誰もがあこがれ夢中になったアニメに登場する数々のロボットデザインを手がけたのが、日本初のメカニックデザイナー、大河原邦男(おおかわら くにお)です。1972年に「科学忍者隊ガッチャマン」でデビューを果たした後、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」などの作品に次々と参加し、ロボットアニメにおける“メカニックデザイナー”という職業を世に確立しました。現在も第一線で活躍しながら、工業メーカーや地方自治体との仕事を手がけるなど、活躍の幅を広げています。
  本展では、大河原によるカラーイラストやアニメの設定資料などを一堂に展示し、大河原の40余年に渡る全仕事を振り返ります。本邦発公開の貴重な資料や描き下ろし新作も加え、大河原のデザインの神髄に迫ります。

上野の森美術館 2015/8/8(土)〜9/27(日)
盛岡市民文化ホール 2015/11/7(土)〜12/23(水・祝)
佐川美術館 2016/4/17(日)〜6/16(木)
北九州市漫画ミュージアム 2016/11/5(土)〜2017/1/15(日)

大河原邦男作品展

【展覧会概要文】

 稲城市は、多摩丘陵の緑や多摩川の清流などの豊かな自然環境に恵まれ、長い歴史の中で伝統と文化を育み、首都圏近郊の住宅都市として発展してきました。
 本年度は、1971年(昭和46年)の市制施行から、40周年の節目の年にあたります。本市は、市制施行以来、都市基盤整備をはじめ、様々な先進的施策を進め、市制施行時は3万6千人だった人口も、現在では8万5千人を超えるまでに発展してまいりました。
 これを記念して、稲城市に住まわれる著名人の中でも、市民の皆様に最もお馴染みのメカニックデザイナー大河原邦男氏の作品展を開催することとなりました。大河原氏は日本で初めて、アニメのメカニック専門のデザイナーとしてその地位を確立された方です。「科学忍者隊ガッチャマン」の敵メカのデザインを皮切りに、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」や「無敵鋼人ザンボット3」等の作品を手掛け、「機動戦士ガンダム」では、アニメ業界の潮流を変えるほどのメカを生み出し、多くの人々を魅了してまいりました。現在も「月刊ガンダムエース」(角川書店)の連載、新作アニメのメカデザインの仕事、他にも全国各地で講演会を行うなど、メカニックデザイナーのパイオニアとして、第一線で精力的に活躍されております。
 その大河原氏が、デザイナー活動40周年を迎えられ、奇しくも同じ時期に市制施行40周年という節目を迎えることとなった稲城市では、大河原氏の功績を称えるとともに、これまでの活動をご紹介するべく、大河原氏の全面協力のもと「稲城市立iプラザ」にて貴重な原画や立体作品を展示致します。特に原画は少しでも多くご覧いただけるよう、作品展の会期を前期と後期に分けて作品入れ替えを行います。
 稲城市の市制施行40周年と、大河原邦男氏の活動40周年を記念したこの特別な作品展を、どうぞお楽しみください。

 

稲城市立iプラザ 2012/1/21(土)~2/26(日)

タツノコプロの世界展

【展覧会概要文】

 今日、ヒットメーカーとして誰もが認める竜の子プロダクション(以下「タツノコプロ」)は、1962年に当初漫画制作集団として誕生しました。しかし、その数年後にはアニメ制作集団として独力で制作を始め大きな転機を迎えます。1965年には多くの試練を乗り越え処女作『宇宙エース』を制作、その後も『マッハ Go Go Go』『ハクション大魔王』『昆虫物語みなしごハッチ』など僅か5年でアクション・ヒーローものからコメディ、名作アニメまで、幅広いジャンルのオリジナル作品を創出し、多くの人々に感動と笑いを与えるアニメ制作集団として認知されていきます。こうした作品づくりの背景には、ベテラン、若手も一丸となった連日連夜の挑戦がありますが、独自に積み重ねられた経験は、やがて独創的な表現技術や幅広い年齢層に感動を与えるストーリーなどを生みだします。貪欲なまでに創作に打ち込む姿勢は「良質な作品を残したい」との思いからで、この姿勢は共感を呼び、多くの有能なクリエーター達がタツノコプロに集まることとなります。その情熱と技術を結集し、1970年代には『科学忍者隊がッチャマン』や『けろっこデメタン』、そして後にシリーズ化されるまでに人気を極めた『タイムボカン』が発表され、魅力的な世界観と卓越した技術によってタツノコプロは更なる進化を続けました。
 「タツノコキャラ」「タツノコアニメ」と親しみを込めて呼ばれているこれらの作品は、その後も多くの人々と世代を超えた人気によって支えられ、また、アニメだけではない幅広いメディアにも多大な影響を与えて、メディア芸術の発展に大きく貢献します。国内のみならず海外でも人気の高い作品によって、タツノコプロは今や独自の伝統と革新を持ったアニメブランドへと成長を遂げました。創立から半世紀を迎えるタツノコプロは「世界のファミリーに夢を」をテーマに、国境や世代を超えて現在も感動と笑いを贈り続けているのです。
 本展覧会では、幅広いジャンルで作られた人気作品をはじめ、創作者達の情熱によって気づき上げられた多くの作品を設定画、セル画、スケッチやパイロットフィルムなど、貴重な資料や原画で紹介。また特別協力を得て、企画段階で保留となり発表されなかった作品の企画資料や原画も初公開し、半世紀に及ぶタツノコプロの世界の魅力を再発見します。

 

八王子市夢美術館 2008/7/18(金)~9/15(月・祝)
萬鉄五郎記念美術館 2008/9/20(土)~11/24(月・祝)
出雲市立平田本陣記念館 2008/12/6(土)~2009/2/8(日)
ハーモ美術館 2009/2/14(土)~4/5(日)
新潟市新津美術館 2009/4/11(土)~5/24(日)
愛媛県美術館 2009/7/25(土)~9/13(日)

安彦良和原画展

【展覧会概要文】

 現在、日本のアニメーションが海外から高い評価を得ていることは、世界各国で放送されている日本のアニメーションの多さからも感じることができます。そうしたアニメーション作品の質の高さは1970年代後半頃から革新的な進歩を遂げる中、安彦良和が担った役割はとても大きなものと言えます。映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」では絵コンテを担当し、「機動戦士ガンダム」ではキャラクターデザインと作画監督をつとめ、処女作となる漫画作品「アリオン」は話題となり映画化もされました。原作・デザイン・監督と多彩に活躍しながら、高い品質の作品を多く発表してきた安彦は、従来「子ども向け」とされていたアニメーションと漫画を大人も魅了するまでに引き上げ、それらのメディアの表現力と可能性を広げることを示した一人と言えます。
 本展では、初期から現在執筆中の作品までのアイデアスケッチ、設定画、漫画原稿、下絵などの原画約320点を展示し、参考出展として映像展示やキャラクターフィギュア展示なども合わせながら、独自のスタイルによって「安彦画」とまで言われた画風の魅力を紹介します。安彦良和の原画展としては最大規模となる展示内容で、四半世紀以上も続く作品の人気とその創作の秘密に迫ります。

 

出雲市立平田本陣記念館 2006/4/1(土)~5/28(日)
八王子市夢美術館 2007/7/20(金)~9/17(月・祝)
新潟市新津美術館 2006/11/3(金・祝)~11/30(木)
川崎市市民ミュージアム 2007/6/16(土)~8/19(月・祝)
福井市美術館 2007/8/25(土)~9/24(金・祝)
美術館「えき」KYOTO 2007/11/15(木)~12/2(日)
兵庫県丸山川公苑美術館 2007/12/8(土)~2/17(日)
アートホール神戸・アートホール明石 2008/3/27(木)~4/8(火)
佐賀県立宇宙科学館 2008/7/19(土)~8/31(日)

ますむらひろしの世界展

【展覧会概要文】

 ますむらひろしは1973年『霧にむせぶ夜』で漫画家としてデビュー、1975年からは月刊漫画ガロで『ヨネザアド物語』を発表し、翌年には『アタゴオル物語』等、徐々に独自の空想的な世界を漫画作品として描き始めます。やがて大手企業のCMキャラクターに起用されるなど、異彩の漫画家が創る独創的な世界は、月日を経て行く中で多くの人々を魅了し現在も連鎖的に広まりながら、新たなファンを獲得し続けています。その一方でますむらの一種卓越した作風の根底には、自身が敬愛し、影響を受けた宮沢賢治の世界があります。ガラス細工のように繊細な賢治の童話の世界を、ますむらは独自の観点と画風で見事に描き、読者はもちろんのこと、賢治の研究家の間でも高い評価を得ています。本展覧会では、読者主導で根強い人気を得ている、ますむら作品の魅力を余すことなく紹介。数多くの原画をはじめ、作品設定資料を通して「ますむらひろしの世界」の魅力の秘密に迫ると同時に、文学的漫画と評される、ますむら作品を通して宮沢賢治の世界の魅力を再発見する初の試みです。

 

八王子市夢美術館 2007/7/20(金)~9/17(月・祝)

たむらしげるの世界展

【展覧会概要文】

 たむらしげる氏は映像や絵本作家として一種卓越した透明感あふれる幻想的な作品で知られ、国内外において数々の小を受賞しています。氏の名前を知らないという方も多いのですが、実はその作品に一度は誰もが身近にふれていて、その魅力が印象的に記憶されていると言って良いほど、人々の生活に溶け込んでいます。さらに流行に左右されない作風は、子供から大人まで世代を問わず多くの人々に親しまれています。このたび開催する「たむらしげるの世界展」では、代表作である映像作品の上映や、数多くの絵本原画を展示するほか、作品作りの過程でもあるラフやメモなども参考出展。水彩や色鉛筆、布、CGなど、作品ごとに多種多才な画材で表現された世界を余すことなくご紹介します。この機会に不思議な魅力を持つ「たむらしげるワールド」をぜひお楽しみください。

 

八王子市夢美術館 2005/7/29(金)~9/19(月・祝)
新潟市新津美術館 2006/7/22(土)~8/27(日)

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